♬ 音痴の正体って?【原因解明】あなたは本当は音痴じゃないかも

「私、音痴なんです」

私のレッスンでも "自分は音痴だから" と
悲しい顔でおっしゃる方がいます。

音痴だと思う理由はさまざまですが
音痴だと思うことによって自信をなくし
本当は歌いたいのに歌うことを拒んでしまうなんて
もったいないですよね。

さてここで、

どうして「私は音痴」と思ってしまうのでしょう?

”人から音痴と言われた” 
"音程がうまく取れない"
というのが一般的だと思います。

確かに、本当に音が取れない(音程がわからない)方もいらっしゃいます。
そういう方は音のトレーニングが必要になります。
でも、そういう方はほんの一握りではないかな?と私は思っています。
それについてはまたいつか触れるとして

今回は私の経験に基づいて
「本当は音痴じゃないけど音痴になってしまう原因」と
簡単な対処法を4つご紹介します!

 

1から4まで全て関連しているので

順番に読んでみてくださいね。

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1.そもそも メロディを把握していない

2.自分の音(声)を聴いていない

3.口が開いていない

4.正しく発音できていない~母音を意識しよう~

 

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《 1. そもそも メロディを把握していない 》

あ〜、この曲好きだな〜と
うろ覚えのまま なんとな~く 歌っていませんか?

なんとなく聴いてなんとなく歌うだけでは

結局 雰囲気だけの歌になってしまいます。

料理で例えると
見栄えはそれっぽく出来たけれど
味が整っていないという感じです。

 

しっかり音程をとるために最初にすることは

「 正しく聴いて正しく覚える」 です 。

 

なんとなく聴いてなんとなく歌うだけでは

細かいところが適当になってしまいますね。

自分が覚えた曲の音やメロディは
本当にそれで合っていますか?

もう一度 注意深く聞きなおして

細かい音までチェックしてみましょう。

大好きなアーティストと同じように歌うための

第一歩です。

《 2. 自分の音 (声) を聴いていない 》

正しく曲を聴けたら 次は
「自分の (音) 声を聴く」です。

本当にアーティストと同じメロディ(音)を歌ってますか?
“当たり前じゃん”という声が聞こえてきそうですが。。。
ここでいう「同じ音」というのは
ざっと・・・ ではなく、「細かいレベル」での話です。

 

フレーズの中の1つ1つの音にも気を配れたらいいですね。

勢いで気持ちよく歌っていると
案外自分の声って聴いていないものです。

歌ってはいるけど聴いていない。
むしろ、
自分の声を聴いていないことにも気づいていないことが多いです。

 

自分がどんな風に歌っているか、

音程は合っているか、確認してみましょう。


ここで登場するのが「録音」。

録音した声の音程に違和感を覚えたら
そこが音を外しているポイント。
これを発見出来たら、その部分の正しい音を確認して
ゆっくり練習する。

楽譜があって楽器が弾ける人は
楽器を弾いて正しい音を弾いてみるのも良いですね。

私は自信を持ってこの音を出してます!
自信を持ってこの音を歌っています! 
この音程を出そうと思って意識的に出しています!

こんな風に言い切れるように
自分の音に責任を持って歌うと
音程も良くなりますし
歌に迫力も出てきますよ。

 

※ 関連記事はこちら ⇒ 自分の歌を聴こう!~録音は大切~

《 3. 口が開いていない 》

正しく曲を聴いて
正しい音が分かった。
自分の声も聴いた。

 

次に必要なのは「発音」です。

 

しっかり口を開けて歌ってますか?
口を開けると言っても開けすぎは禁物ですよ。
大切なのは「口の形」です。

ここで登場するのが「鏡」です。

鏡を見て歌ってみましょう。

 

まず確認するのは
上唇の上(ほうれい線のあたり)が固まっていませんか。
口角が下がって下顎だけかすかに動くだけになっていませんか。
無表情な状態では音程は安定しません。

 

最小の口の動きだけでは音程は合わせずらいです。

音程が合わないのではなく 合わせられない のです。

 

音程が合わせられないだけでなく声質も暗くなりますね。

声質が暗くなると音程も下がり気味になります。

自分の顔を鏡を見ながら練習をするのは
結構勇気がいります(笑)

生徒さんの中にも「自分の顔を直視できない、無理~~~」という言う人もいます。

 

私も昔はそうでした(笑)

でもそのうち慣れてきますので
目を背けず鏡と格闘してみましょう♪

 

 ※ 関連記事はこちら ⇒ 笑顔の魔法~歌うまの秘訣~

《 4. 正しく発音できていない~母音を意識しよう~ 》

口が動いてきたら次は
「母音を意識する」です。

特に、日本語は必ず母音がつく言語です。
この母音がはっきりすることで
音が明瞭になり、音色も明るくなります。
そうなると音程も安定してきます。

「母音」を発音するために口を動かすと言っても
唇だけを動かすのではなく
むしろ、
口の中の形を作ることが大切です。

鏡を見ながら
アイウエオ と言ってみましょう。
そのとき、口の中の空間を意識して

母音5つ全て同じ音程で言ってみましょう。

この調子で
か行・さ行・な行~~と続けてください。

 

口の中の空間を意識して発音した時
声質も明るくなり

母音が際立ってくると思います。

 

歌の歌詞も同じように

口の中の空間を意識して

母音を際立たせて歌ってみてください。

 

そうすると音程もとりやすくなってきますよ。
おまけにお腹も動いて
腹式呼吸を使った発声にもなります。

 

音程が取れなかったところも

合わせやすくなるはずです。

 

 ※ 関連記事はこちら ⇒ 音をつなげる~さくらは「あうあ」

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いかがでしたか?
「音痴」は音を把握する才能がないのではありません。

 

音 (声) の出し方ひとつで

音程は合ってくるものです。


まずは、
正しく音を確認して
自分の声をよく聴いて
自信を持って「その音」うたってくださいね。

レッツ チャレンジ!(^^♪